さて前回の続きです。

おはよーございます。

ワキタです(^^) 


そもそも何でFフォークのオーバーホールするの?


ってとこですが、前回でもご紹介した画像のように劣化したフォークオイルの交換が主です。

IMG_0305
 


そこで


オイル交換でわざわざ全バラ?


ややこしない?


と、思いますよね。


僕も昔はオイル換えるぐらいやったらバラさんでええんちゃうん?


と思ってましたが、内部構造を理解すると、それはありえないと腹落ちしました。


シンプルな構成部品となる正立フォークでも内部洗浄を考慮するとオーバーホールが必要です。


オイル経路が複雑なカートリッジ式のフォークは尚のこと。

FullSizeRender
 


Fフォークのダンピングは、フォーク内にて設置されている油路の形状、サイズにてその作動性が決まります。


注射器に例えると解りやすいです。


注射器も液体を溜める外側と、上下動により液体の入出力を担う内側のピストンに分かれます。


5005
 


注射器で液体を流出する時、その穴が小さければ力が必要なので、ピストンのスピードは落ちます。


穴が大きければその逆で、楽に押せてピストンスピードは上がります。


液体を吸い上げる時も同じく穴の口径により、その速度が変わります。


フルアジャスタブル・フォークは外側から調整出来るアジャスターを介して、シリンダーピストン内部の油路のサイズを変え、その油量を規制しています。

FullSizeRender
 


これにより数段階のストロークスピードの調整が可能となります。


やっぱ考えたヒト偉い(・ω・)


そして油路と油量の関係性を考えると、オイルの重要性も理解しやすいかと。


粘りっ気の落ちた古いオイルは、油路と油量で設計された本来の性能を妨げます。


オイルの入った注射器を押す力が本来の作動性とすると、その中身だけを水に変えた場合の作動性はどうでしょう?


軽く押せますよね。


劣化後のオイルはそのような低粘度になる訳ですからフォークの作動性への影響大です。


逆も然りで、低粘度設計のフォークオイルが劣化してネットリなんてのもあります。


何れにせよ、狙った性能がオイルの劣化により大きく妨げられます。


という訳で

やっぱオイル換えた方が良いですねっ

あ 


ヤバい


またやり過ぎてしまいました(°▽°)
 


テネレの整備レポはまたまた次回へ。
 


なんじゃそら(・ω・)
 


本日もたくさんのご来店お待ちしておりまーす♪